リニア彗星(C/2000 WM1)

アメリカ・リンカーン研究所の地球接近小惑星(LINEAR = Lincoln Laboratory Near-Earth Asteroid Research)プロジェクトチームは、2000年11月16日にカシオぺヤ座に18等の新天体を発見し、18日にも移動しているのが観測されたので、小惑星としての登録符号2000WM1が付けられました。
その後12月20日にアメリカ・ホプキンス山にあるスミソニアン天体物理観測所の1.2m反射望遠鏡による観測で、この天体に視直径10秒角のコマと、10〜20秒角の長さのかすかな尾が認められ、彗星状に写っていたことから、彗星としての仮符号C/2000WM1(LINEAR)に変えられました。
2001年12月上旬に、地球に0.33天文単位まで接近し、5等程度まで明るくなりましたが、その後は南下して日本では見ることが出来ませんでしたが、2等級まで明るくなりました。



2001年11月19日
撮影地:茨城県那珂郡那珂町の山中
機材:BORG125ED(12.5cm屈折望遠鏡,fl 500mm)使用 
メトカーフ法による彗星追尾撮影

撮影者:久保庭敦男



彗星写真コーナーに戻る