シャイン-シャルダハ彗星(61P)

旧ソ連のシャイン氏(Pelageja F. Shajn)は、1949年9月18.9日(世界時)に、クリミア天体物理天文台(当時ソ連、現在ウクライナのシメイズ)の12cm Maltsev double astrographを使った小惑星ルーチン観測のプレートに新彗星を発見しました。
また、アメリカのシャルダハ氏(Robert D. Schaldach) も、9月20.3日(世界時)に、ローウェル天文台(アリゾナ州)の33cmクック・トリプレット(Cooke triplet)を使った、やはり小惑星ルーティン観測のプレートに同じ彗星を独立に発見しました。
シャイン氏は、過去に写した写真も調べた結果、8月28日と9月4日のプレートにも、この彗星が写っていました。
周期は、木星の摂動により7年前後で微妙に変わりますが、2008年11月現在は7.05年です。
発見後、初の回帰の年である1957年と次の回帰の1964年には、観測されませんでしたが、1971年の回帰には16等級で観測されています。その後は毎回帰ごとに観測されるようになりました。





2008年11月28日 20h35m28s〜58s(30秒露出)<上>
              21h06m00s〜30s(30秒露出)<下>

撮影地: 第2利根彗星観測所
機材: 20cm(F6)反射望遠鏡+ST-9ECCDカメラ


撮影者:古山茂





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