ペトリュー彗星(185P)
2001年8月18.42日(世界時,以下同様)、カナダのペトリュー氏(Vance Avery Petriew)が新彗星を発見しました。 カナダ・サスカチュワン州サイプレスヒルズで行われた星のイベントで、51cm反射望遠鏡を使って観測をしていた時に、おうし座のβ星の近く、おうし座とぎょしゃ座の境目付近での発見です。 彼は、彗星を発見しようとしていた訳ではなく、イベントの最中にM1(かに星雲)を望遠鏡の視野に入れようとして、操作をしていたのですが、誤って違う操作をしてしまい、M1とは少し違った方向に望遠鏡を向けてしまいました。 しかし、そこには偶然にも新彗星があった、という次第です。 彼は、その新彗星が視直径3分角の大きさで、集光した11等のイメージであると報告しています。 この発見は、直ちにその場にいた複数の人たちによって確認されています。 その後、天文電報中央局(the Central Bureau for Astronomical Telegrams)によって公表され、もっと正式な確認依頼がなされた結果、アメリカ・ニューメキシコ州のヘール氏(A. Hale )が19日に複数の正確な位置を報告しました。 ヘール氏の観測によると、CCDの画像では 13.0〜13.4等という光度測定結果が出ていますが、眼視的には視直径2.5分角の11.0等であった、と報告されています。 周期は、5.47年とされています。(2014年現在) |
2012-07-11 古山茂 |