パンスターズ彗星(C/2017 S3)

2017年9月23日(世界時)、ハワイ大学天文学研究所(アメリカ)の R. J. Wainscoat さん(女性)とR. Weryk さんは、ハワイ・ハレアカラにある1.8m パンスターズ1(Pan-STARRS1)望遠鏡で得た、23.24日〜23.27日(世界時)にかけての4枚のw-バンドCCD画像に21等級の新彗星を発見しました。
さらにその後の確認で、8月17日(世界時)と9月7日(世界時)のPan-STARRS1の観測にも、この彗星の姿を見つけています。
この彗星は順調に光度を増し、2018年7月中旬にバーストによる急増光を見せ、一時は7等級に達しました。
しかし、その後急激に拡散・減光してしまい、太陽に近づいていったこともあり、ほとんど観測できなくなってしまいました。
この急激な減光は、彗星の核が崩壊した結果とみられています。




2018年8月1日 03:32:39  1分露出×15コマ、冷却-17度
撮影地:茨城県牛久市
機材:GS200(笠井トレーディング製 口径20cmリッチークレティアン望遠鏡)+FL+ASI1600+Lfilter(fl=1624mm),  風なし、透明度 3/5、薄明中


撮影者:久保庭敦男