地球に衝突する可能性のある地球近傍天体を発見することを第一の目的として、ハワイのハレアカラ山に４台の望遠鏡を設置し、継続的に全天をサーベイ観測を行い、移動天体や突発天体を検出する計画である、アメリカのパンスターズ計画（Pan-STARRS, Panoramic Survey Telescope And Rapid Response System）の観測チームは、２０１１年６月６．３９〜６．４３日（世界時）に撮影した４枚のCCD画像から、１９．４〜６等の新彗星を発見しました。 発見したのは、パンスターズ計画最初の望遠鏡であるPS１と呼ばれる口径１．８mリッチークレチアン望遠鏡です。 この彗星は、２０１３年３月５日に地球に１．１０AU（天文単位）まで接近した後、１０日に太陽に最接近しました（０．３０AU）。 最大光度は、−１等級となりましたが、日本からは観測条件が非常に悪く、夕方の超低空でしか見ることが出来なくて残念でした。 ３月下旬頃からは夕方のみならず、明け方の空にも見えるようになり、４月に入ると光度は４〜５等級に落ちたものの、見える高度が上がってきて、見やすくなりました。 ４月１６日からは周極星となり、一晩中観測が出来ました。広がった扇状の尾が印象的な彗星です。

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