ニート彗星 (C/2002 V1)

ジェット推進研究所のNEAT(Near-Earth Asteroids Tracking programe)チームは、地球接近小惑星を捜索する観測中、2002年11月6日に、ハワイ・マウイ島ハレアカラ山の口径1.2メートル望遠鏡によって「オリオン座」と「おうし座」の境界付近に、10秒角の尾を持つ17.3等の彗星像を発見しました。
この彗星にはC/2002 V1の認識符号が与えられ、2003年2月中旬には太陽から0.1天文単位にまで近づきました。
私達地上からは太陽に近すぎて見えなかったものの、宇宙にあるSOHO(The Solar and Heliospheric Observatory: 太陽観測宇宙天文台)からの写真では、見事な尾が観測されました。

 

こちらも「工藤−藤川彗星」に負けないくらい明るいです。(古山氏のコメント)

2003年1月1日  19時30分37秒〜47秒(10秒撮像)
20cm(F6)反射望遠鏡+ST−9E      新利根彗星観測所にて

工藤−藤川彗星に負けないくらい明るいです。(コメント:古山茂)

撮影者: 古山茂

 

2003年1月25日  18時28分19秒〜29秒(10秒撮像)
20cm(F6)反射望遠鏡+ST−9E      新利根彗星観測所にて

ニート彗星が尾を曳いています。まるで「工藤・藤川彗星」のようです。(コメント:古山茂)

撮影者: 古山茂


 

wpe77.jpg (38012 バイト)

2003年1月29日  18時52分15秒〜25秒(10秒撮像)
20cm(F6)反射望遠鏡+ST−9E      新利根彗星観測所にて

ニート彗星を昨日撮像したら、尾が変化していましたので添付します。
太陽に近づきダストが放出されてきたようです。これからは、劇的な変化が起こるかもしれません。
毎日、監視が必要です。(コメント:古山茂)

撮影者: 古山茂





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