ブラッドフィールド彗星(C/2004F4) 

オーストラリア在住のブラッドフィールド(W.A. Bradfield)さんは、3月23日と24日の2日にわたって、25センチメートル反射望遠鏡を用いた眼視捜索により、日没直後の低空で8等級に輝く彗星状の天体を発見しました。
場所はくじら座でしたが、発見時のスケッチと星図との同定に手間取ったことと、その後の悪天候により、国際天文学連合への発見通報がなされたのは3月28日でした。
その後、4月8日にブラッドフィールドさん本人によって、再観測が、続いてオーストラリアのサイディング・スプリング天文台などで確認観測が行われ、晴れてブラッドフィールド彗星(C/2004 F4)の誕生となったものです。

この彗星は、その後、太陽に接近し、約1〜2等級まで明るくなり、4月下旬に明け方の東の低空に顔を出し、長い尾を見せてくれました。なお、ブラッドフィールドさんは、70年代から活躍している有名なコメット ハンターで、1995年ブラッドフィールド彗星(C/1995 Q1)以来、9年ぶり18個目の彗星発見となります。 また、1990年3月に来日し、日本各地を訪問されました。
当会代表の長谷川氏の案内で茨城県にもお越しになり、利根彗星観測所、桜川天体観測所の見学をなさり、また氏を囲んで星天の会メンバーとの夕食会も開催されました。
  桜川天体観測所のコーナー参照 → クリック
 

 

 

2004年4月25日3時32分
撮影地:稲敷郡美浦村
機材:ニコンクールピクス5000,EM-200赤道儀にて自動追尾

≪撮影者のコメント≫
肉眼で見えるほどで、すらっと伸びた尾は5cm双眼の視野からはみ出ていました。
 

撮影者: 久保庭敦男




2004年5月11日3時5分〜(2コマ合成)
撮影地:城県筑波山系
機材: ニコンD70+180mm(F2.8→4), EM-200赤道儀にて自動追尾

≪撮影者のコメント≫
アンドロメダ銀河とのツーショットです。                                         
雲と霧が頻繁に飛来し、2コマ撮ったら薄明が来てしまいました。
 

撮影者: 久保庭敦男

 



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