谷中彗星(C/1988 Y1) 

1988年12月30日未明(12月29.836日UT)、栃木県の谷中哲雄さんが口径15cmの双眼鏡で彗星捜索中、へびつかい座に9.5等で発見した彗星です。
発見後、直ちに40cm反射望遠鏡で存在を確認し、中央集光がある拡散状で視直径3′ほど、北西へ移動しているようだ、と報告しています。
この発見報告を受け、翌31日(30.522日UT)には、アメリカ・アリゾナ州のレビーさんが、40p反射望遠鏡で確認観測をし、「コマの視直径は2′、尾はp.a.290°の方向に7′。移動方向については疑わしいが明確でない。月明かり下での観測。」と報告をしています。




1988年1月2日 05h39m〜6分露出  撮影地:茨城県守谷市
機材:ミカゲ製口径31cm(F6.5)反射望遠鏡(直焦点:2000mm)
カメラ:オリンパスOM-1,フィルム:水素増感 TP2415(D-19現像)

(トリミングしてあります)


 <<撮影者のコメント>>
現像に失敗して、粒子が荒れてるし、ムラも多い写真になってしまいましたが、
何とかマシな中央部のみトリミングしました。
この写真を撮る数時間前、谷中さんは、また新たな11等の彗星(C/1989 A1)を
発見しています。( C/1988Y1発見から3日後)
この写真の位置から40°ほど西に新彗星がいたとは…
 
撮影者:長谷川久也









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