マックノート彗星
(C/2006P1)


オーストラリアにある サイディング・スプリング天文台のマックノート(R. H .McNaught)氏は、 口径50cmのシュミットカメラ を使って、地球に接近する 小惑星や 彗星の捜索観測を行っていますが、2006年8月7日、そうした観測の中で、 へびつかい座に17等の彗星を発見しました。
彼による31個目の彗星発見でした。
発見時の明るさは17等級と暗い彗星でしたが、その後、どんどん近づき、2007年1月12日19時 (世界時) には、太陽に0.17天文単位にまで近づいて、金星ほどに明るく輝いていました。
最も明るい時には、双眼鏡や天体望遠鏡で白昼でも見ることができ、−5等のとても明るい彗星になりました。
ただし、日没後に明るくなったこの彗星を見ようとする場合、太陽にとても近いため、超低空にしか見ることは出来ず、雲やモヤの影響を大変受けやすく、観察に苦労しました。
近日点後、南半球では1976年のウエスト彗星の尾の形と似た壮大な尾を持つ大彗星として観測されています。
同時期、北半球からも、夕方の低空に尾の一部が観測されています。







2007年1月10日 17:07                      撮影地:茨城県牛久市
機材:ニコン180mmF2.8→4.0  ニコンD70(IR改、ISO200)

<<撮影者のコメント>>
肉眼でも尾までよく見えました。
撮影者:久保庭敦男






2007年1月10日 17:05           撮影地:茨城県守谷市・利根川河川敷
機材:7×50双眼鏡+FUJI FinePix A 310(コリメート方式で撮影) トリミングしてあります
彗星の高度:約4°

<<撮影者のコメント>>
眼視では、もっとはっきりとコマが輝き、尾が0.5度ほど伸びているのがわかりました。
双眼鏡にデジタルカメラを覗かせただけの、コリメート方式撮影でも、何とか写ってくれました。
彗星光度は、−1〜2等くらい。
撮影者:長谷川久也






2007年1月14日 12:06                      撮影地:茨城県牛久市
機材:ニコン180mmF2.8→5.6  ニコンD70(IR改、ISO200)

<<撮影者のコメント>>
昼間の彗星というものを初めて見ました。カメラのファインダーでもしっかり確認できました。
撮影者:久保庭敦男







2007年1月14日 16:55           撮影地:茨城県守谷市・利根川河川敷
機材:7×50双眼鏡+FUJI FinePix A 310(コリメート方式で撮影) トリミングしてあります
彗星の高度:約2°
<<撮影者のコメント>>
10日は、尾が右上に流れていたのですが、今日は左上に見えました。
写真では、ほとんど写っていないのが残念です。(うす雲があったので写らなかったもよう)
光度は、さらに明るくなり−4.5等(金星より明るい)くらいです。
撮影者:長谷川久也






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