フィンレー彗星(15P) 

1886年9月26日に南アフリカのフィンレー氏(William Henry Finlay)は18cm屈折望遠鏡を使って11等級の新彗星を発見し、軌道計算の結果、周期彗星であることがわかりました。
1899年の回帰には観測されませんでしたが、1906年の回帰には地球から0.3天文単位まで近づき、6等級にまで達したという記録もあります。
しかし、回帰の年でない1919年10月25日に日本の佐々木哲夫氏(京都天文台)が10cm屈折望遠鏡で新彗星として発見した彗星が、発見後の軌道計算から、このフィンレー彗星であることがわかりました。
フィンレー彗星は、1910年に木星の近くを通過し、その摂動により軌道がずれてしまったものと考えられています。 現在の周期は、6、5年です。


2008年7月28日 03h18m15s〜25s(10秒露光)

撮影地:第2利根彗星観測所

機材:20cm(F6)反射望遠鏡(タカハシMT-200,鏡面NTK製)+ST-9E CCDカメラ


撮影者:古山茂




2008年6月14日 03h05m00s〜30s(30秒露光)

撮影地:第2利根彗星観測所

機材:20cm(F6)反射望遠鏡(タカハシMT-200,鏡面NTK製)+ST-9E CCDカメラ

<<撮影者のコメント>>
このときの彗星の高度は12°でした。
C/2008J4 McNaughtは、かなり拡散しているらしく写りませんでした。

今日の空の状態は、モヤがあり最悪でしたので、彗星捜索を断念して超新星を捜索しました。


撮影者:古山茂



 


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