エケクルス彗星(174P),小惑星エケクルス(60558)
この天体は、最初小惑星として発見され(60558 Echeclus)、その後彗星の特徴が観測されたため、彗星(174P/Echeclus)としても登録されている「彗星・小惑星遷移天体」で、木星と天王星の間の軌道を周期約35年で回っており、ケンタウルス族に分類される天体です。 発見は、2000年3月3日にスペースウォッチプログラムで撮影された写真によるもので、2004年までに軌道が確定して小惑星番号(60558)が付与されました。 その後、2005年の12月末から2006年初頭にかけて、太陽から13.1天文単位ほどの位置にあったこの小惑星は、急激に明るくなり、彗星特有のコマが観測されました。 これは一時的なアウトバーストによるものと考えられていますが、小惑星とされていたこの天体が、彗星として活動できる状態にあることがわかったため、彗星としても正式に登録されると共に、「エケクルス」という固有名も付けられました。 天文学的分類である「ケンタウルス族」に属する天体には、ギリシア神話におけるケンタウロス族由来の名前が付けられるという粋な習慣があり、この天体にもケンタウロスと族とラピテース族の戦いで、ラピテースのアムピュクスに殺された、ケンタウロスのエケクルスの名前が付けられました。 |
2017年12月10日未明 2分×16コマ,彗星位置基準コンポジット ,撮影地:茨城県牛久市 機材:笠井トレーディング製GS200RC+NEX-7+LPS-P2フィルタ
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