スイフト・ゲーレルス彗星(64P)
アメリカ・ニューヨークにあるワーナー天文台のルイス.スイフトさん(Lewis A. Swift)は、星雲捜索に従事していましたが、1889年11月17.13日(世界時)に彗星状の天体を見つけました。 それは、ペガスス座ξ星のとても近くにあり、「とても淡く大きいが、ちょっと細長い」と彼は述べています。 この天体は30分しても移動が認められなかったので、彼は100年ほど前の18世紀末にウィリアム・ハーシェル(Wilhelm Herschel:イギリスの天文学者)が、この星(ペガスス座ξ星)の近くで発見した2つの星雲のうちの1つではないかと考えましたが、疑問に感じたので、翌日の17.99日(世界時)に再観測をしました。 その結果、移動が確認されたので、発見の報告をしました。 その後の観測で、この彗星は周期彗星であるとわかり、次の回帰年の1995年にもスイフトさんは、この彗星を観測し、回帰が確認されたので、正式に「スイフト第1彗星(Swift 1)と呼ばれるようになりました。 しかし、その後の回帰には観測されず、行方不明になってしまいました。 ところが、1973年2月8.29日(世界時)、アメリカ・パロマー山天文台のトム・ゲーレルスさん(Tom Gehrels)が口径122cmのシュミット望遠鏡で撮影した写真に19等で発見した彗星が、失われた「スイフト第1彗星」であることがわかり、この彗星は「スイフト・ゲーレルス彗星」と呼ばれることになりました。 ゲーレルスさんは、発見時、「この彗星は、19等ほどで、拡散していて視直径は30″程、鋭い集光があるが尾は無い」と述べています。翌日の2月9.30日(世界時)にも確認観測をしています。 周期は、9.17年。(2018年現在) |
2018-09-16 久保庭敦男 |
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2018-11-27 久保庭敦男 |
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