アラン彗星(50P)
ベルギー王立天文台の天文学者シルヴァン・アラン(Sylvain
Julien Victor Arend)は、1951年10月4日、天文台内の40cm
ツァイス双眼屈折望遠で撮影した小惑星捜索写真の中から14等級の新彗星を発見し、後日、その彗星は「アラン彗星」と命名されました。 発見時の等級である14等は最大等級であったものと見られ、周期は7.8年でしたが、1969年に木星まで0.64AUまで近づいた時、木星の重力で彗星の軌道が変化し、周期が8.0年になり、光度も15等級に固定されました。 その後も各惑星などの摂動により、現在では周期が8.26年になっています。 アラン氏は1956年4月に、明るさが最大で0等級に達した「C/1956 R1アラン・ローラン彗星」をジョルジュ・ローランとともに発見しています。 |
矢印の先に彗星があります |
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2007年11月8日 01h14m33s〜15m03s(30秒露出) 撮影地: 第2利根彗星観測所 機材: 20cm(F6)反射望遠鏡+ST-9ECCDカメラ
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撮影者:古山茂 |