アトラス彗星(C/2019 Y4)
2019年12月28日(UT)、ATLAS-MLO(ATLASのマウナロア観測所)によって新彗星らしい天体が発見されました。この発見は直ちに国際天文学連合
(IAU) 小惑星センター(MPC)の彗星状天体確認ページ(PCCP)に公表された後、イタリアの観測者らによって彗星であることが確認されました。 ATLASとは、アメリカの「小惑星地球衝突最終警報システム」 (Asteroid Terrestrial-impact Last Alert System, ATLAS) のことで、地球近傍小天体を地球に衝突する数週間から数日前に検出するために最適化された、ロボット掃天観測および早期警告システムのことです。 ハワイ諸島の160 km離れた ハレアカラ (ATLAS-HKO) とマウナロア (ATLAS-MLO)の2つの観測所に、それぞれ口径0.5m望遠鏡を設置して観測しています。 発見後の観測から、この彗星は肉眼彗星になるのではないかと期待されましたが、2020年4月初めに核が崩壊し始め、もっとも明るい時でも7等級に留まりました。 なお、この彗星は「1844年の大彗星」と同様の軌道を持っていることから、1844年の大彗星に関係のある天体であると考えられています。 |
2020-02-21 (1) 久保庭敦男 |
2020-02-21 (2) 野口敏秀 |
2020-02-22 (1) 野口敏秀 |
2020-02-22 (2) 久保庭敦男 |
2020-02-24 (1) 久保庭敦男 |
2020-02-24 (2) 久保庭敦男 |
2020-03-16 久保庭敦男 |
2020-03-17 野口敏秀 |
2020-03-18 甲斐雅一 |
2020-03-21 野口敏秀 |
2020-03-25 甲斐雅一 |
2020-04-08 久保庭敦男 |
2020-04-10 野口敏秀 |
2020-04-14 甲斐雅一 |