金星の日面経過 

金星が太陽面を通っていく現象のことで、大変珍しい天文現象です。
金星の日面経過は、ほぼ120年の間隔を置いて起こりますが、1回目が起こった後、8年おいて2回目が起こる場合が多く、近年では2004年6月8日に1回目が起き、2回目は2012年6月6日に起こりました。
2012年以降、金星の日面通過は、2117年12月と2125年12月のものまでありません
2004年以前に起こった金星の日面経過は、日本では夜間の現象で観測することができませんでしたが、1882年12月7日で、122年前のことです。
前回(2004年以前)日本において観測されたのは1874年(明治7年)12月9日までさかのぼります。


2004年の金星日面経過   2012年の金星日面経過


2012年

2012年金星日面経過 GIFアニメーション
2012年6月6日 07:30〜13:30
撮影地:滋賀県長浜市(神田パーキングエリア)
望遠鏡:タカハシ FC-65+PL25mm(口径を5cmに絞る)
カメラ:Nikon CoolPix 950(露出 各1/250秒,ISO 80)
フィルター:ND400+ND400
備考:20分毎に撮影
撮影者;甲斐雅一


第1接触〜第2接触
2012年6月6日 07:14〜07:29
撮影地:滋賀県長浜市(神田パーキングエリア)
望遠鏡:タカハシ FC-65+LE5mm(口径を5cmに絞る)
カメラ:Nikon CoolPix 950(露出 各1/250秒,ISO 80)
フィルター:ND400+ND8
備考:5分毎に撮影
撮影者;甲斐雅一


第3接触〜第4接触
2012年6月6日 13:30〜13:36
撮影地:滋賀県長浜市(神田パーキングエリア)
望遠鏡:タカハシ FC-65+LE5mm(口径を5cmに絞る)
カメラ:Nikon CoolPix 950(露出 各1/250秒,ISO 80)
フィルター:ND400+ND8
備考:2分毎に撮影
撮影者;甲斐雅一


金星の大気
2012年6月6日 07:28:00
撮影地:滋賀県長浜市(神田パーキングエリア)
望遠鏡:タカハシ FC-65+PL25mm(口径を5cmに絞る)
カメラ:Nikon CoolPix 950(露出 1/82秒,ISO 80)
フィルター:ND400+ND400
EV補正:+2
備考:デジタルズーム(2.5倍)使用
 
≪撮影者のコメント≫
当日は、台風3号の雲から逃れようと、進路を西にとり滋賀県長浜まで遠征しました。
長浜は、日面通過が始まる直前にほぼ快晴となり、終始、人生最後の金星の日面通過を堪能できました。
また、今回の撮影ターゲットは「金星大気の撮影」でしたが、当日(特に前半)はシンチレーションが悪く、
常時、金星が踊っていて明瞭には写ってくれませんでした。
撮影者:甲斐雅一


2012年6月6日 12:47
撮影地:茨城県守谷市
望遠鏡:タカハシFC76(口径76mmを52mmに絞る:フィルター径),K25mmにて拡大
カメラ:ニコンD7000 ISO200,1/8000秒(露出補正 +1ステップ)
フィルター:対物レンズ側にND10+ND8+ND4を装着
撮影者:川木嘉


2012年6月6日 13:31
撮影地:茨城県守谷市
望遠鏡:タカハシFC76(口径76mmを52mmに絞る:フィルター径),K25mmにて拡大
カメラ:ニコンD7000 ISO200,1/500秒(露出補正 +1ステップ)
フィルター:対物レンズ側にND10+ND8+ND4を装着
撮影者:川木嘉


2012年6月6日 13:31
撮影地:茨城県守谷市
望遠鏡:タカハシFC76(口径76mmを52mmに絞る:フィルター径),K25mmにて拡大
カメラ:ニコンD7000 ISO200,1/1000秒(露出補正 +1ステップ)
フィルター:対物レンズ側にND10+ND8+ND4を装着
 撮影者:川木嘉


金星の太陽面通過(第三接触48分前)
2012年6月6日12時42分
撮影地:茨城県牛久市
機材:BORG125ED+テレコン+太陽フィルター(FL=1120mm)  ニコンD5100で直焦点撮影
撮影者:久保庭敦男


金星の太陽面通過(第三接触8分前)
2012年6月6日13時22分
撮影地:茨城県牛久市
機材:BORG125ED+テレコン+太陽フィルター(FL=1120mm)  ニコンD5100で直焦点撮影
撮影者:久保庭敦男


金星の太陽面通過(第四接触5秒前)
2012年6月6日13時47分
撮影地:茨城県牛久市
機材:BORG125ED+テレコン+太陽フィルター(FL=1120mm)  ニコンD5100で直焦点撮影
≪撮影者のコメント≫
台風の風雨が心配でしたが、諦めずに待っていました。
12時半頃から雲越しに 太陽が見えるようになったので、小雨でも構わず撮影開始。
500枚ほど撮っても 雲が全く無いショットはありませんでしたが、しっかり観察できたので大満足です。
撮影者:久保庭敦男


金星の太陽面通過 第3接触直前
2012年6月6日 13:29:22
撮影地:茨城県美浦村
機材:NikonD40+ED180mm,f=4,1/250秒,ISO800
≪撮影者のコメント≫
美浦村では台風3号の接近によって絶望的な曇天でしたが、12時半頃より雲間が現れ、
ソーラーフィルター付きの双眼鏡で確認する事が出来ました。三脚が無かったため、
カメラを車のエッジに当てながら100枚程シャッターを押しました。
雲の厚さがめまぐるしく変化するので適正露出を得るチャンスは少なかったです。
一応使えそうなものは1割ほどでした。
 撮影者:西山洋


 
≪撮影者のコメント≫
YouTubeの霞天チャンネルに掲載。
曇天のため自宅観測所でのビデオ撮影を諦め、数枚の静止画を使って動画にしました。
撮影者:西山洋




2004年

2004年6月8日 14時22分
撮影地:千葉県佐倉市 自宅ベランダにて
機材:タカハシFC-76(口径76mm屈折望遠鏡)+テレコンバーターX1.4(合成f=840mm)
金属蒸着フィルター(D4)装着,  フィルム Fuji RVP ISO50,  露出 1/8

≪撮影者のコメント≫
画像はDPE店で35mmスライドを1.6MbでCDに落とし込んだものを画像解像度を下げ、
JPG圧縮しているのでさらに汚くなってしまいましたが・・・


撮影者: 金田興一
.


2004年6月8日 15時26分
撮影地:茨城県牛久市
機材: ニコンCOOLPIX5000+タカハシFC-60+ペンタックス XL21mm+眼視用サングラス
撮影法: コリメート法にて撮影

≪撮影者のコメント≫
雲間から奇跡的に見えました。もう感動ですね。 中央の細かな黒点や下部の巨大白斑も見えます。
雲で画像斑がひどかったので、3コマ合成で均一化しました。 画像は白黒化してあります。


撮影者: 久保庭敦男






2004年6月8日 15時11分
撮影地:茨城県守谷市
機材: アストロ75mm屈折望遠鏡(F12)+フジFinePix A-310
撮影法: 太陽投影板に太陽像を投影し、それをデジタルカメラで撮影。
≪撮影者のコメント≫
雲が多くて見えたり見えなかったりでしたが、何とか雲が少ない時を狙い撮影できて幸運でした!
天頂プリズムを使用したので、実際の像と左右逆になっています

                  撮影者: 長谷川久也



機材: アストロ15.3cm反射望遠鏡(F8.5,口径4cmに絞る)+フジFinePix A-310
撮影法: アイピースに眼視用サングラスを装着し、コリメート撮影
≪撮影者のコメント≫
アップで撮影してみました。 画面がグリーンなのは、天体望遠鏡用眼視サングラスの色のためです。
もやもや黒いのは、雲です。  アップで見ると迫力があり見ごたえがありました。

撮影者: 長谷川久也





下の再生ボタンをクリックすると金星太陽面通過の動画をご覧になれます。
当日、雲にさえぎられながらの雰囲気がわかると思います



2004年6月8日 15時26分     場所: 茨城県守谷市
機材: アストロ15.3cm反射望遠鏡(F8.5,口径4cmに絞る)+フジFinePix A-310
撮影法: アイピースに眼視用サングラスを装着し、コリメート撮影
≪撮影者のコメント≫
10秒の動画ですが、流れ行く雲を通しての観察の様子です。
天体望遠鏡を通しての撮影なので、実際に見えた像と上下が逆に写っています。






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