ζ Gem(ふたご座 ζ星)
分類: 長周期セファイド(CEP)
<長周期セファイドの特徴>
ケフェウス座δ星(δ Cep)に代表される型で、ケフェウス型変光星とも呼ばれる。
CEP型はさらに種族 I のケフェウス座δ型(DCEP)と種族 II のおとめ座W型(CW)に細分類される。
絶対等級が比較的大きく、スペクトル型がF〜K型の黄色超巨星に属する周期的脈動変光星で、変光範囲は1〜2等、周期は2〜50日ほどである。
ほぼ全てのセファイドは変光周期及び変光範囲が規則正しい。
セファイドには変光周期が長い星ほど絶対等級が明るいという「周期光度関係」がある。

<ζ Gemについて>
DCEP型のセファイド変光星。10.2 日を周期に3.7等〜4.2等を変光する。距離は1200光年。

観測報告集計表について
(VSOLJ:Variable Star Observers League in Japanの観測報告フォーマットに準じています)
変光星名 一般的に3文字からなる星座符合+変光星名で表記。

新星は,星座名+novaと表記。 超新星は超新星の命名法による。
 例) 2000年いて座新星 → SGRnova2000
    1994年いて座第二新星 → SGRnova1994-2
    超新星1987A → SN1987A

星表(GSC、ヒッパルコスなど)のものは星座名を省略。
例) NSV00895 (疑変光星カタログの895番目の登録星)
   HIP033789 (ヒッパルコスカタログによる名前)
   GSC2135.1730 (GSCカタログによる名前)
   M87 (メシエカタログの87番目の登録天体)
   NGC4151 (NGCカタログの4151番目の登録天体)
観測日時 翌日の6時までは前日と考えて30時間制を採用。 例) 1月2日の午前2時 → 1月1日の26時
観測時間は、12桁(年月時分)か14桁(年月時分秒)で表記。
例) 2009年1月2日午前2時34分 → 2009 01 01 26 34
   2009年1月23日午後23時45分59秒 → 2009 01 23 23 45 59
写真やCCD観測等では,露出の中央時刻を使用。
光度 光度値+光度体系記号で表記。光度値は値を10倍して表記。
光度値が不正確な場合は値の後にコロン(:)を付ける。
目標天体が見えないときは,その星野で見える最も暗い星を調べ,その光度値の前に(<)を付ける。
例) 14.9等(不正確) → 149:
   目標天体は見えず。視野内に見えた最も暗い星は15.1等 → <151

光度体系記号は眼視観測では不要で、下の例を参照。
例) 眼視観測で5.9等 → 59
   写真観測で10.5等 → 105p
   CCDノーフィルタで12.56等 → 12.56C (CCD等で少数2桁以下まで精度がある場合は、10倍せずにそのまま表記)
観測者 観測者名は、VSOLJ (Variable Star Observers League in Japan)の観測者コードを使用。
観測者コードがない場合は、英字にて掲載。
<このページに出てくる観測者コード> 西山洋(Nyh)


変光星名 観測日時 光度 観測者
GEMzeta 2008 01 04 22 06 39 Nyh
2008 01 05 21 53 38 Nyh
2008 01 06 22 14 37 Nyh
2008 01 08 18 21 37 Nyh
2008 01 09 22 00 37 Nyh
2008 01 10 22 30 38 Nyh
2008 01 27 18 44 38 Nyh