V455 And(アンドロメダ座 V455星)
分類:矮新星
<矮新星の特徴>
矮新星は、10〜3000日くらいの間隔で急激に増光(アウトバースト)し、またすぐに減光するという現象を繰り返すのが特徴である。
小規模な新星に似た光度変化を示すが、新星とはその増光のメカニズムが全く異なっている。
増光の仕方によってUGSS(はくちょう座SS型)とUGZ(きりん座Z型)、UGSU(おおぐま座SU型)に細分類される。
UG型も新星同様赤色星(赤色矮星)と降着円盤を持つ白色矮星の近接連星である。

<V455 And について>
2004年にHamburg Quasar Survey によって発見され、当初はHS2331+3905と命名されていた矮新星ですが、
2007年9.4775日に京大の前原氏によるアウトバーストの発見以来、V455 And という変光星名がつきました。
増光の間隔が数十年に一度というWZ Sge型の矮新星とされていて、矮新星としては特異な存在。
静穏時は、16.5等とされています。

観測報告集計表について
(VSOLJ:Variable Star Observers League in Japanの観測報告フォーマットに準じています)
変光星名 一般的に3文字からなる星座符合+変光星名で表記。

新星は,星座名+novaと表記。 超新星は超新星の命名法による。
 例) 2000年いて座新星 → SGRnova2000
    1994年いて座第二新星 → SGRnova1994-2
    超新星1987A → SN1987A

星表(GSC、ヒッパルコスなど)のものは星座名を省略。
例) NSV00895 (疑変光星カタログの895番目の登録星)
   HIP033789 (ヒッパルコスカタログによる名前)
   GSC2135.1730 (GSCカタログによる名前)
   M87 (メシエカタログの87番目の登録天体)
   NGC4151 (NGCカタログの4151番目の登録天体)
観測日時 翌日の6時までは前日と考えて30時間制を採用。 例) 1月2日の午前2時 → 1月1日の26時
観測時間は、12桁(年月時分)か14桁(年月時分秒)で表記。
例) 2009年1月2日午前2時34分 → 2009 01 01 26 34
   2009年1月23日午後23時45分59秒 → 2009 01 23 23 45 59
写真やCCD観測等では,露出の中央時刻を使用。
光度 光度値+光度体系記号で表記。光度値は値を10倍して表記。
光度値が不正確な場合は値の後にコロン(:)を付ける。
目標天体が見えないときは,その星野で見える最も暗い星を調べ,その光度値の前に(<)を付ける。
例) 14.9等(不正確) → 149:
   目標天体は見えず。視野内に見えた最も暗い星は15.1等 → <151

光度体系記号は眼視観測では不要で、下の例を参照。
例) 眼視観測で5.9等 → 59
   写真観測で10.5等 → 105p
   CCDノーフィルタで12.56等 → 12.56C (CCD等で少数2桁以下まで精度がある場合は、10倍せずにそのまま表記)
観測者 観測者名は、VSOLJ (Variable Star Observers League in Japan)の観測者コードを使用。
観測者コードがない場合は、英字にて掲載。
<このページに出てくる観測者コード> 西山洋(Nyh)


変光星名 観測日時 光度 観測者
ANDV455 2007 09 07 22 50 90 Nyh
2007 09 08 20 03 92 Nyh
2007 09 09 22 59 94 Nyh
2007 09 14 21 15 <105 Nyh
2007 09 15 23 42 107 Nyh
2007 09 16 22 10 109 Nyh
2007 09 17 21 27 113 Nyh
2007 09 21 21 39 <103 Nyh