さそり座新星(V1280 Sco)

三重県亀山市の中村祐二氏はCCDカメラに135mmレンズを、また、茨城県水戸市の櫻井幸夫氏はデジカメに180mmレンズを組合せた機材で、2007年2月5日未明(日本時間)に、それぞれ独立して9等級台の新星を発見しました。
2日前の3日未明には、両者とも観測されていましたが、その時にはその天体は写っていませんでした。

発見後、この新星は、ゆっくり増光し、11日に6等台になりました。
その後、1日に1等級近く増光し、16日のヨーロッパでの観測では3.7等に達しました。
16日以降は減光に転じ、17日未明には日本で4等台後半として観測されています。

発見前は19等以下と考えられていますので、15等以上も増光した、非常に珍しいタイプの新星と言われています。



2007年2月7日未明(2007.02.06.87124UT),露光10秒  第2利根彗星観測所にて
機材: タカハシMT200+ST-9E

<新星V1280の精測位置>  
2007.02.06.87124UT (UT表示
赤径 16h 57m 41.19s,赤緯 -32°20′35.5″, CCD光度 8.96等 (測定者:古山茂)

<<撮影者のコメント>>
中村さんと桜井さんが発見した、さそり座新星の画像です。
超新星捜索後、薄明中に撮像しました。

撮影者: 古山茂




2007年2月25日未明(2006.2.24.85UT),露光10秒 第2利根彗星観測所にて
機材: タカハシMT200+ST-9E

<<撮影者のコメント>>
対象が明るすぎて僅か10秒露光でもブルーミングを起こしてしまっています。
また同視野に比較星がなく、光度測定は不能です。
撮影者: 古山茂





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