木星の第8衛星「パシファエ」

パシファエ(Pasiphae)は木星の第8衛星で、内側から60番目以上も木星から離れた軌道を、他の多くの衛星とは逆向きに回っています。
「パシファエ群」という木星の衛星集団のうち、最大のものです。
1908年にグリニッジ天文台(イギリス・ロンドン郊外)のフィリベール・ジャック・メロッテによって発見されました。
この衛星は非球形で、平均直径は約60キロとされていて、パシファエ群の他の衛星と同様に、木星に捕獲された小惑星の破片だと考えられています。
名の由来は、ギリシャ神話のミノスの妻で、牛頭人身の怪物ミノタウロスの母であるパシファエです。



2018年4月22日 01:26:45,2分露出×45コマ コンポジット
撮影地:茨城県牛久市
望遠鏡:GS200+FL+NEX7+LPSP2(fl=1624mm), 雲なし、風なし、透明度3/5、月なし、気温+12度

<<撮影者のコメント>>
90分露出してやっと第8衛星「パシファエ」抽出成功。光害の強い方向なので強敵でしたが、季節外れの透明度に救われました。
木星の衛星は第1から第8まで18等より明るいので20cm程度で撮影可能です。
ただし木星本体が明るいので、離れている時期に狙う必要があります。
なのでイオより内側の第5衛星アマルティア(15等)は難しいかも…。

撮影者:久保庭敦男