流星塵(りゅうせいじん)

流星塵とは、宇宙空間から地上に降ってくる微粒子のことで、流星の燃え殻と考えられています。
雨水や深海底の堆積物、南極の氷の中などから採集できます。
以下、この写真を提供して下さった当会の西山さんの文です。
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『星のふるさと』の著者鈴木壽壽子さんのことを調べる中で、そ の業績の一つが流星塵観測だということが分かりました。
生前、息子さんに地球の埃と流星塵の違いを尋ねられた鈴木さんは「表面の滑らかさと美しさが全く違う」と答えられたそうです。
このお話を伺って自分でも流星塵をぜひ見てみたいと思いました。
 手技については森久保茂著『流星塵とその測定法』を参考にしました。
グリセリンを塗布したスライドグラスを屋外へ24時間露出 した後顕微鏡で走査し写真を撮りました。
 流星塵は「かっちりした黒い球形、横から光を当てると集光点を認める立体、硬質感などを特徴とする5μから15μ程度粒子」ということですが、その鑑別はある程度経験が必要で、特に小さい物とガラス質のものは難しいようです。
しかし、10μ以上の物であればまず間違いないと思われます。
でも何れにしろ、今回の写真はお遊びですので科学的価値はありません。





(1)2009年2月1日 23h00mから24時間露出
   ガラス板法 720倍顕微鏡で撮影(以下の3枚に共通) 直径約10μ


(2)直径約13μ 横から光を当て集光点を確認(右下の点)

(3)直径約14μ