魔法使いのピラミッド

(メキシコ・ウシュマル遺跡)

マヤ遺跡として重要な遺跡の一つが「ウシュマル遺跡」である。
7世紀初頭に栄えたこの遺跡には、「プーク様式」と呼ばれるマヤ色の濃い建造物が目につく。
ウシュマル遺跡も広大な遺跡で、南北800m、東西500mのジャングルの中に「魔法使いの
ピラミッド」や「尼僧院」、「総督の館」、「大ピラミッド」などの数々の遺跡が散在している。

魔法使いのピラミッド

高さ36.5メートルの巨大なピラミッドの土台は楕円形に近い形で、長さが73メートル、
幅が36.5メートルある。
側壁部が丸みを帯びた優雅で女性的なが感じがする珍しい形のピラミッドである。

魔法使いの老婆が卵を暖め、その卵から生まれた小人が、超自然的な力で一夜のうちに
このピラミッドを造った、というマヤの伝説から、「小人のピラミッド」とも言われている。
               
急傾斜で有名な118段の階段を上ると、頂上には神殿があり、360度の展望とともに、壁一面を
埋め尽くす精密なモザイクが見物だといわれている。

                             

魔法使いのピラミッド (反対側)

   1991年7月       撮影者:金田興一



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