2010年火星小接近 1

望遠鏡を通して見たイメージを画像ソフトで再現したスケッチ画像です。
また、近年の慣習で北が上になっています。

<<解説:長谷川久也>>
2010年の小接近では、火星の北半球の春分以降を観察することになり、夏に向けて
北極冠が次第に小さくなっていく様子を見ることが出来ます。
上のスケッチでは、白い北極冠から下方(南)へ広がる大きな暗色模様のアキダリアの
海やマルガレット湾〜オーロラ湾〜太陽湖が描かれています。
アキダリアの海とオーロラ湾の間にかすかな暗色模様があり、これはナイル湖で、
一般に口径8cm以上から見え出す模様とされています。
6cm級の望遠鏡で確認出来たのはラッキーと言えます。
2010年1月9日 22h15m

機材:6.5cm屈折望遠鏡(179倍)
観測地:茨城県稲敷郡美浦村

Comments:
火星が隣家の屋根上へ上がるのを待つ。
今夜は風もなくシーイング良さそう。実際、今期最高の見え具合だった。
アキダリアの海など初めて火星の地形を認識できた。
イメージ図よりもはっきり見えた。
スケッチ:西山洋