暦の神殿(カスティーヨ)

暦の神殿

暦の神殿

9世紀初頭に完成。マヤの最高神ククルカン(羽毛のあるヘビの姿の神)を祀るピラミッドである。
「暦の神殿」という名の様に、この建造物はマヤの暦を表していると言われている。
「ククルカンのピラミッド」、「ククルカンの神殿」とも呼ばれている。
高さが23mで55m四方の暦の神殿は、暦へのこだわりを象徴している。
東西南北に91段の石段があり、頂上の神殿の床も1段と数えると、
合計して365段。1年の365日を表していると言われている。
9つの霊界を9段の基段が表している。石段で左右に分けると18段になる。
マヤの農耕用の1年は18カ月。
また、基段のすべてに四角い窪みがあり、それは石段を挟んで26枚ずつ合計52枚ある。
これは、マヤの1世紀の52年を表していると言われている。
北面の階段の最下段にククルカンの頭部の彫刻があり、春分の日・秋分の日に太陽が沈む時、
ピラミッドは真西から照らされ階段の西側にククルカンの胴体(蛇が身をくねらせた姿)が現れるのは有名。
これは「ククルカンの降臨」と呼ばれている。

1991年7月                    撮影者: 金田興一