2012年 金環日食(本州太平洋側) 



06時21分40秒
<<撮影者のコメント>> 第一接触1分後です。この頃は晴れていたのに、直後から雲が増えてきました。


07時07分13秒
<<撮影者のコメント>> 食分約0.5進んだ状態。雲の飛来が続いてましたが、やっと快晴に向かってます


07時34分38秒
<<撮影者のコメント>> 第二接触。ベイリーズビーズがよく見えます。周囲がかなり暗くなりました。


07時36分44秒
<<撮影者のコメント>> 食最大のころ。100点満点の快晴で、とてもきれいに楽しめました。


07時38分50秒
<<撮影者のコメント>> 第三接触。こちらもビースが良く見えました。


08時06分43秒
<<撮影者のコメント>> 食分約0.5戻った状態。周囲に明るさが戻ってきました。


09時04分18秒
<<撮影者のコメント>> 第四接触1分前。なぜかこの1分はとても長く感じました。


<<撮影者のコメント>>
月縁中心を基準に画像を揃え、3秒ごとに2%ずつ縮小したものです。
こうすると月縁図のように中心から外側へ山が伸びている様な画像ができあがります。
(注:ただしこの方法だとセンターと周囲とで拡大率が変わります。)
上が第二接触側、下は第三接触側です。 

<共通データ>
2012年5月21日
撮影地:茨城県常陸大宮市
機材:BORG125ED+テレコン(FL=1120mm)+ニコンD5100
備考:5秒/3秒インターバル撮影したものからピックアップして画像処理

 <<撮影者のコメント:総評>>
前半の40分ほどはなぜか太陽周囲だけかなりしつこい雲でしたが、のこりはほとんど快晴に恵まれました。
開始、食最大、終了まで、気温が6度も上下し、直射にさらされている鏡筒もさすがにピントが変わったのか、最後のほうはずいぶんぼけました。
撮影開始後はほとんどカメラ任せで、途中2回だけ露出とインターバル間隔を調整したのみです。
そのあいだ自分はピンホール投影などを楽しみました。
経過の動画も作りたいのですが、インターバル撮影で得た2000枚もの画像を前に途方に暮れています。
位置合わせだけでも大変・・・次回300年後の金環食までにやっておきます(笑)

撮影者:久保庭敦男
 



2012年5月21日 06:45〜07:47
撮影地:桜川天体観測所
望遠鏡:タカハシFC76(口径76mmを52mmに絞る:フィルター径)の対物レンズ側にND10+ND8+ND4を装着し
     K25mmにて拡大(約 fl:800mm?)
カメラ:ニコンD7000 ISO200
 <<撮影者のコメント>>
赤道儀の極軸が正しく設定されていないので、画像位置がバラついてます。

 
撮影者:川木嘉
 



金環日食 全過程(GIFアニメーション)
 
2012年5月21日 06:20〜09:05                            撮影地:栃木県宇都宮市
望遠鏡:タカハシ製FC-65(口径を5cmに絞る)+PL25mm
カメラ:Nikon CoolPix 950(オート露出,ISO80)
フィルター:ND400+ND400
備考:5分毎に撮影

金環日食のハイライト
2012年5月21日 07:24〜07:48                        撮影地:栃木県宇都宮市
カメラ:Fuji FinePix S2 Pro+Nikkor 200mm/F4→F32(1/200〜1/500秒,ISO100)
フィルター:ND400+ND8
備考:3分毎に撮影

金環日食(最大食付近
2012年5月21日 7:36:38                               撮影地:栃木県宇都宮市
カメラ:Fuji FinePix S2 Pro+Nikkor 200mm/F4→F32(1/500秒,ISO100)
フィルター:ND400+ND8
備考:4倍に拡大
ベイリービーズ
2012年5月21日 7:38:00                           撮影地:栃木県宇都宮市
望遠鏡:タカハシ製FC-65(口径を5cmに絞る)+PL25mm
カメラ:Nikon CoolPix 950(1/153,ISO80)
フィルター:ND400
備考:2秒毎に撮影,2倍ズーム使用
 <<撮影者のコメント>>
当日は、ぎりぎりまで天気予報とにらみっ子をし、観測地を宇都宮の鬼怒川緑地運動公園に決めました。
時より薄雲の通過はありましたが、殆ど影響なく、観測・撮影が出来ました。
ベイリービーズの撮影時は、露出を変えながら彩層+プロミネンスの描写にチャレンジしましたが、写ってくれませんでした。
また、日食グラスをかけず肉眼でドーナツ状の太陽を見た時は不思議な感じでした。

撮影者:甲斐雅一
 




第一接触前の細い太陽


第二接触


金環最大食時


第三接触後の細い太陽


<共通データ>
2012年5月21日                         撮影地:茨城県東茨城郡茨城町
望遠鏡:口径106mm、FL530mm屈折を52mmにしぼりND D4.3 フィルター、テレプラス×2使用(F20相当)
カメラ:K-7による直焦点、マニュアル撮影、赤道儀使用。
 <<撮影者のコメント>>
第三接触の時はちょうど濃い雲が通過し撮れませんでした。但し面白い事にこの時Hαではそれらしき画像が写りました(下の写真)。
 
 <<撮影者のコメント>>
金環日食のHα画像です。
面白い事に雲の影響でNDフィルターD4.3では写らなかった第三接触がHαでは写ってました。
これはNDでは全波長を減光しているのに、Hαでは選択してる波長につては減光がない差では?
部分食時


第二接触の頃

撮影者のコメント:この頃より雲がかかり始め、それによる散乱光の影響の画像です。

金環食最大の頃

 撮影者のコメント:雲の中の最大食のころです。一寸変わった画像になりました。
雲でHα光が散乱し、雲とそれのない部分でデジカメの+2補正の露出機能が極端に差を生じている為でないでしょうか。
単純なリング画像よりはこういった画像も観賞用としては魅力が出ますね。



第三接触の頃

 撮影者のコメント:この時雲が濃く白色光では撮影できませんでしたが、Hαでは、画像の質は別として、とにかく写ってました。

<共通データ>
2012年5月21日                         撮影地:茨城県東茨城郡茨城町
望遠鏡:口径60mm(焦点距離500mm)アクロマート屈折+LS50FHa/B1200Hαフィルター+XL14アイピース
カメラ:A20デジカメ(コリメート法)

撮影者:藤井徳寿
 



金環食中の空
2012年5月21日 07:34:30                  撮影地:木原観測所(茨城県稲敷郡美浦村)
カメラ:Canon PowerShot S100
 <<撮影者のコメント>>
美浦村では終始写真のような曇りでしたが、幸運にも日食の全過程を見ることが出来ました。
とくに金環時は雲が多かった分肉眼でリングを見られる瞬間がかなりありました。

 金環のダイヤモンドリング
2012年5月21日 07:33:41                 撮影地:木原観測所(茨城県稲敷郡美浦村)
カメラ:NikonD40 180mm F4 1/5秒  ISO800
 <<撮影者のコメント>>
雲の流れが金環に意図しない明暗を作り、さながらダイヤモンドリングのようになりました。
雲を恨めしく思っていましたが、却って金環食にアクセントをつけて美しい瞬間を演出してくれました。

金環日食120521 2時間44分を1分07秒に
 
↑画像をクリックで動画サイトへ
2012年5月21日 06:20〜09:04               撮影地:木原観測所(茨城県稲敷郡美浦村)
機材:ビデオカメラJVC GZ-HM350+ポータブル赤道儀TOAST 5秒間隔のインターバル撮影
 <<撮影者のコメント>>
雲が多かったためほとんどフィルター無しで撮影しました
雲が切れるとNDフィルターを装着、雲が出て来るとフィルターを外すということの繰り返しでたいへん忙しかったです。

 撮影者:西山洋




7:32(露出:1/6秒)


7:35(露出:0.6秒)


7:38(露出:1.3秒)

<共通データ>
2012年5月21日                                       撮影地:桜川天体観測所(茨城県稲敷市) 
望遠鏡:アトム製 口径6cm屈折望遠鏡(F9,FL540mm)+タカハシ製バリエクステンダー+バリチューブ1個(合成焦点距離:1134mm)
フィルター:富士フィルム NDフィルター3.0+1.0(対物レンズ側)+ND8(カメラ側)
カメラ:Canon EOS 40D(ISO400)
 <<撮影者のコメント>>
当日は、晴れ間の覗く曇り空でしたが、日食帯中心線から500mしか離れていない桜川天体観測所で撮影しました。
雲による減光で露出が長くなりましたが、何とか撮影することが出来ました。
甲斐さんや藤井さん、久保庭さんの写真のような、第2触・第3触の太陽の縁がビーズ状になる連続写真を狙っていましたが、どちらもこの瞬間のみ厚い雲がかかり、
全く太陽が見えなくなってしまい、撮影できなくて残念でしたが、金環中は、雲がフィルターの役目をして、フィルターなしの肉眼で金環を見ることが出来て、
何とも神秘的な眺めを楽しめました。
  
 撮影者:長谷川久也