SN2008ax in NGC4490

山形県の板垣公一さんは、山形市にある60cm反射望遠鏡で、3月4.62日(世界時:以下同様)にりょうけん座にあるNGC 4490を撮影した画像上に16.1等の超新星を発見しました。
確認観測を4.75日と4.80日にも行い、同天体が0.1等明るくなっていることも確認しまた。
この超新星の出現を最初に報告したのはアメリカの研究グループで、超新星捜索用望遠鏡により3月3.45日と4.39日に撮影した画像上に、16.1等の新天体が写っているのを見つけました。
その後、この新天体は超新星と認められ、2008axの符号が付けられていました。
当初はこの研究グループによる単独発見と見なされていましたが板垣公一さんも同じ超新星を独立発見していたことが明らかになり、同氏も独立発見者と認められました。
板垣さんの発見報告の電子メールが、報告側のミスでない何らかの理由で、国際天文学連合電報中央局に届いていなかったらしいのです。
下の写真の印の先が超新星です。



2008年3月9日 0:30過ぎ (2008.03.08.65483UT) UT
観測地: 第2利根彗星観測所

機材: 口径20cm反射望遠鏡(F6)+ST−9E CCDカメラ,露光20秒

(超新星 精測位置)
2008. 03. 08.65483UT (UT)
赤経 12h 30m 40. 74s
赤緯 +41°38′14.5″
CCD光度 14.2等
機材:20cmF6L+ST-9ECCDカメラ(露光20秒)
超新星はNGC4490の中心から、東へ52.8秒、南へ25.3秒の位置に出現
                                (測定者:古山茂)

<<撮影者のコメント>>
板垣さんがNGC4490に独立発見した超新星の画像です。

撮影者:古山茂




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