ペルセウス流星群
毎年、7月中旬頃から8月下旬頃まで、
ペルセウス座方向を中心に、流れ星が放射状に流れる様子が見られます。 これをペルセウス座流星群といい、毎年8月12〜13日の夜に極大出現となります。 ペルセウス座流星群の特徴は、明るく速度の速い、しかも流れた後に痕(こん:流星が残した煙)を残す物が多いことです。 見映えがし、出現数も多いし、夏の時期なので防寒などの装備がいらないこともあり、人気がある流星群です。 1時間当たりの平均出現数(HR)は、年によって違いますが30から60個ほど観測されています。 1991年には、1時間当たりの出現数が200を超えるペルセウス座流星群の大出現が観測されました。翌1992年にも大出現が観測されています。 ペルセウス座流星群のもとになる彗星(母彗星)は、 スイフト・タットル彗星(109P/Swift-Tuttle)といいます。 この彗星の本体の大きさは、直径8キロ前後と推測され、周期は135年です。 近年では、1992年の12月に近日点(彗星の軌道上で、太陽に最も近い場所)を通過しました。 1862年にスイフト氏とタットル氏により発見されされた当初、周期は120年と計算されていましたが、120年後の1982年には回帰が確認されず、「行方不明の彗星」となっていました。 そして10年後の1992年9月27日、長野県のアマチュア天文家、木内鶴彦さんによって再発見されたのです。 これにより1991年と1992年の大出現の理由が解明された訳です。 |