小惑星 Duende (367943:2012 DA14) 地球接近

小惑星 「2012 DA14」は、2012年2月23日に、スペイン南部のラサグラ天文台(Observatorio Astronomico de La Sagra)で発見されました。
観測により、大きさは直径45m,公転周期は366日余りであることがわかりましたが、2013年2月16日未明に(日本時)地球から約27000kmのところを通過することもわかり、地球に衝突するのではないかとの懸念がありました。
このニュースは、メディアで広く報道されたこともあり、世間を大いに騒がせました。
その後、正式にこの小惑星には「デュエンデ(Duende)」という名前が付けられ、小惑星番号は「3637943」番に登録されています。
地球最接近の当日は、地球に衝突するのではないかとの懸念をよそに、その心配はなく、無事通過して行きました。
最接近時には、7等級で観測されています。
なお、地球接近後は、地球の重力によりこの小惑星の公転周期は317日余りと変化しています。



 
2013年2月16日 04h40m00s〜10s(露出10秒)
観測場所: 第2利根彗星観測所
機材:口径25cm反射望遠鏡(F4.8)+ST−9E CCDカメラ

撮影者;古山茂




GIFアニメーション
 
2013年2月16日 04h56m
撮影地:茨城県稲敷市
光学系:タカハシMT-160(F6.2)+レデューサ使用(合成F4.8)
カメラ:フジFinePix S2Pro ・ISO:1600設定,
露出:5分×4コマ(銀河) ,30秒×3コマ(小惑星)


 <<撮影者のコメント>>
別々に撮った銀河と小惑星の写真を比較明合成後、GIFアニメ化しました。
小惑星がM65付近を通過時、8×30の双眼鏡でも移動の様子を確認できました。  おおよそ8等級前後だと思われます。

撮影者:甲斐雅一